丸和通信

自然の力を利用するエアパス工法の紹介

- 施工

弊社での展示場ではエアパス工法を採用しており、
今回は屋根のエアパス工法を説明させていただきます。
まずエアパス工法とは、簡単に説明すると太陽の熱を利用して住み心地を快適にする工法です。
あまりにも簡単な説明で申し訳ございません。。。。
細かい概要はこちらからご覧ください( ノД`)…→エアパス工法とは

こちらの写真はエアパス工法の通気層とよばれる部分です。
この通気層は太陽の力で暖められた空気を流すところです。
エアパス工法では、この通気層内で暖められた空気を
夏は排出して小屋裏の熱と湿気を逃がすことで家の内部から涼しくさせます。
代わりに冬は暖められた空気を閉じ込めることで家の内部から暖めることができます。

 

 

この時点の工事では方位を見ながら空気の流れる区画をつくり、
きちんとした気密をとることで無駄のない流れをつくります。
写真の中で断熱材に穴が開いてると思いますが、こちらの穴が暖められた空気を
循環させる部材です。※空気取入口とエアパスダンパーとよばれています。
均一に並べられている細長い部材はなんでしょう??
次のお写真でご説明します。

通気層工事が完了すると、その上に気密シートを張っていきます。
※ビニールシートではなく湿気は逃がすようデュポンタイベックの
外壁の下地材に使われる、透湿防水シートを使用してます。

 

気密シート張ることで気密性が向上し、より空気がスムーズに流れるためにおこないます。
先ほどの細長い部材は、気密シートが通気層内でたわまない為に設けています。
工事中はこのような点もチェックしていきます。

写真の左側が気密シートが完了し、杉の無垢野地板が貼り終わったところで、
右側がその上に防水の役割のルーフィングを敷き終わったところで同じように左側も行います。

 

見えないところでも無垢材を使用しているのは、本当にこだわっています。
もちろん住み心地をよくしたい、家の寿命を延ばしたい、隠れてしまう部分も安心してほしい
などなどたくさんの思いで、こだわり続けているところです。

ルーフィングでは万が一屋根材から雨水が入ってしまったとき、
雨水を外部に排出し、家の中に雨水が入るのを防ぐためにおこないます。
弊社で標準使用しているルーフィングはデュポン タイベックルーフライナーです。
雨水の侵入を防ぐゴムアス系のルーフィングが一般的に使用されることがおおいですが、
雨水を防ぐことで使用しますが湿気を逃がすことはあまり期待できません。
しかしタイベックルーフライナーは雨水を防ぐだけではなく、湿気を逃がす性能もあります。
家の寿命を延ばすためには湿気をいかに排出するかが大事なんですね。

 

なかなか屋根のエアパス工事はご覧になることは少ないかと思いますが、
実際見てみたいと思う方はぜひご連絡ください!
ここまで読んでいただきありがとうございました。

工事部の稲見でした。